May 2022

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アトリエで夜を明かすと、眩しい朝陽がさっ〜と。

絵を仕上げるのって、その作品に「決着」をつけること。
だから、いやなんだよねw・・・未完成をそっと観てる方がずっと楽しい。

昼間、ちょっと打ち合わせで代々木上原へ行ったけど、まあ・・・暑い。


これからの時期、仕上げる作業からどんどん身が遠のいていく予感大。







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久しぶりに麹町へ。
ひろば併設のカフェ、一般の方にも利用してもらうため、知恵を絞る。

とても良い空間だなぁ、と再認識。・・・最近、自画自賛が著しい。

人の流れって、空気や水の流れに似ている、と思ってる。

適所に歯車をひとつ加えたり、なにか邪魔な栓などを抜いたりすると、
途端にさ〜っと気持ち良く流れていくはず。気の流れね。


大きなデザイン・・・難しいけど、いちばん大事かも。






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う〜ん・・・まだ足りないなぁ。もう少し高くしよう。

と、ちょっとずつ接ぎ木をしてたら、なんだか不思議な造形に。
つまり・・・測らないからだ。僕の人生もきっとこんな。


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キャンバスを、床置きから縦垂らしに変更。
サイズが飛び出るので、部屋に斜め置き。ちょうど布団を干してる感じ。

布団たたきのように、筆と刷毛でばんばんっとやっていく。
・・・しゅろろんっと落っこちてきたりもする。あ"ー。

なにしてんだ、一体。







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個展しようかな、やっぱりまだいいかな・・・

忙しい山脈を越えて、ふっと暇になった頃にやってくる厄介な感情だ。
肌寒い日に、渓流を前にパンツ一丁でためらってる感じに近い。

わざわざ大変な時間のなかに身を投じるなぞ、どうかしてる。
もし人生の悟りを開けたら、そんなことする必要もないだろうに。

煩悩にまみれながら、今日もせこせこと絵具のチューブをにゅっ・・と。







2022-05-14

液晶タブレットは便利だけど、距離が近いゆえ、実は目がかなり疲れる。
だから古い板タブでずっと作業してる。でも今回、ご褒美で新調。

板タブとはいえ、上位機種は格段に進歩しとる。超繊細な描き心地。

仕事はどんどん増えていくだろうから、疲れないツールがいいよね。
左指でタッチパネル操作できるので、より直感的に早く描ける。

そのうち、目線とか脳波で描けるようになるのかな・・・

いや、アトリエの油絵具と筆でそのままデータ処理できるような、
デバイスレスの方向に進化すると、嬉しいなぁ・・・






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さあ、一筆ごとに乱れてヘンテコになっていくね。
・・・良いことだと、思う。

そういえば、若い頃は一筆ごとに整頓された絵になってた。不思議だね。

〜 〜 〜 〜 〜

左端になぜか突然現れた、肩身の狭そうな王さま。

すごく気に入ってる。






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妄想癖、が著しい。

ヨーロッパ5箇所で公演を済ませて、帰りの空港で一服してるとこまで。
ものすごく大変な道中だったけど、手応えも充分にあった・・・

とか、なんとか、アタマが遠くへ飛んでってる最中でも、筆は動いてる。


むしろ、アタマがどっか行ってる方が、筆がよく動くのかな。






2022-05-06

先日福岡で撮影してくれたスタッフに、固定の全景映像を送ってもらう。
今回の音に合わせて、アニメーションを編集保存しておこうと思ってね。

・・・と、編集の手が止まって、そのまま最後まで観入ってしまった。
「音語りの色」を客席目線で観るの、実は初めて。今更で恥かしながら。

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ん〜、なんだろ・・・ものすっごくいい。(自画自賛)


どうしよう。いずれフランスとかで公演した方がよさそう。ドイツでも。
でも、今から何をどうすれば繋がっていくのか、まったく未踏の領域。

まあ・・・目標は、大きくてシンプルな方がいいよね。







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いくつか用事を済ませてから、しゅっとアトリエへ。

ん?おっさんの位置が違うな・・・と直感、ゆえに一から描き直し。
手も足の裏も絵具でベトベトだけど、絵描くのはやはり気持ち良い。

夕方、俄雨がさーっと降って、また夕陽が顔を出す。


そんな、静かな一日。