2021/01/31 Sun
炭で、すーっとアテをつける。
・・・そして腕を組む。
ちょっと炭の気持ちになってみる。身を削って役割を果たしてるけど、
炭のまま画布上に残ってることは、ほぼない。消える運命だ。
その切ない運命を想い、指にぐっと力が入る。
ぼきと折れる。あ、ゴメン。
さて・・・
凄い量の仕事が次々重なってきて、久しぶりに無重力ふわふわ感覚。
ひとつずつ、コツコツと。
2021/01/27 Wed
近々設立される施設を下見。工事も急ピッチで進んでる。
う〜ん・・・なるほど。今までとは、ちょっと勝手が違う感じ。
ここはデリケートにデザインを進めていこう。
頼みの綱は壁画だけど、どうかな・・・。これも慎重にやろう。
電車を乗り換えて、ルクセンブルク大使館へ。上質な内観にびっくり。
素敵なご夫婦がお迎えしてくれる。お嬢さんの部屋に飾る、絵画の相談。
久しぶりのフランス語で、早くも脳が酸欠。次まで脳の筋トレしとこ。
ここは、大きくて、のびのびした絵にしよう。
2021/01/25 Mon
左手にしたり、指だけにしたり。
余計なものをできるだけ捨てて。あと自分の考えとかもいらないよなぁ。
たぶん、絵の行方って、その絵に全身で従っちゃうのがいいんだろね。
1ミリも余念を挟まずに。
・・・アシスタントなのか、画家って。
あ、違う・・・イタコなのか、だ。
2021/01/22 Fri
トップページの絵画のなかに、小さく刻まれてる文字。
これは、たまたまその時聴いてた、音楽のアルバムタイトル。
そんなのばっかりだ。
ウイスキーのラベルや、アクリル絵具の成分表記など。
文章として載せるに値しない、というとこがまた。
道徳的に無意味なモノって、ワリとお行儀が良いのだ。
2021/01/22 Fri
プラトーノフを読んでると、知らず遠い処にいってしまう。
砂漠の匂いや、北の草原の匂い。雪のなかの汽車の匂い。
はっと我に返って、そそくさと台所に行って、出汁をとりネギを切る。
ナボコフとドフトエフスキーにも手を出したりして、なんだ・・・
僕は一体どこに向かってるんだ・・・。もう、さっぱり。
とりあえず、ゴボウを洗って皮を剥いてから、細かく刻む。
ゴボウを切ってる時の匂いが、妙に好き。落ち着く。
あと、油彩絵具や揮発油の匂いも、落ち着くねぇ。
久しぶりに描くと、またひとしお。匂いを求めてるのか・・・
なにを描いてるのかは、やはりさっぱり。
2021/01/10 Sun
電車のなかは、ヒマなので読書。
ハンガリーにいこう。アゴタ・クリストフの悪童日記。
ナチス・ドイツ後すぐスターリン・ロシア。地理的にやってらんない国だ。
シュールで残酷で、でも涼しく乾いてて、ユーモアが散りばめられてる。
章終わりでふ〜っと一息ついて顔を上げると、ちょうど降りる駅。
毎回なんだろ、この能力は。
あとこの女中、ちょっとエロくていい。
2021/01/09 Sat
Wenn ich wüsste, dass morgen die Welt unterginge,
würde ich heute noch ein Apfelbäumchen pflanzen.
たとえ明日、世界が滅びるとしても
今日、わたしは林檎の苗を植える 〜 マルティン・ルター
ちょっと、どうかしてる感覚だけど、昔から好きな言葉。
もし明日世界が滅びるなら一体何しようかなと、真剣に想像してみる・・・
うん、たぶんアトリエで絵描いてから、家に帰って酒飲んで旨い食事して、
あとは本読んだり、日記更新かな。
・・・いつもと一緒じゃんか。
2021/01/08 Fri
絵画保管棚を変形させて、作業台に。初の高い平置きタイプ。
立てて描くのと平置きにして描くのと、同じようでも気分が変わる。
ナイフで塗るのとヘラで塗るのも、同じなんだけどなんか微妙に違う。
ほんの些細な違い、でもそれが積み重なっていくと、
・・・まるで見違えるような絵に。
とはさすがにならない。そこがまた不思議なんだけどさ。
まあいいじゃない、描き方いろいろ変えても。
2021/01/05 Tue
アトリエをざっと整理して、個展に向けてやり始めようと。
いま興味あることって、なんだろう・・・
自分にはもう興味ないのだ(笑)
やっぱり、土地と人かな。
45年を振り返っても、かなりの累積と取りこぼしがあるはず。
つうか、取りこぼしだらけね。消えかすむ走馬灯のよう。
それから文学のなかで見えた人々と風景も、いっぱいあるし。
あ・・・コレ厄介なことに足突っ込んだかも。
2021/01/01 Fri
クラウドファンディングのプレゼレントを考えてるのだけど・・・
質良く発注生産すると、全体でたぶんアカになりそう。
ここらへんが難しいところ。
しかしアイデアは、ぽんぽん出てくる。制約が厳しいからかな。
人間の不思議なところだ。
エコバッグはどうするか。手作業になるとキツイよな・・・
などと文句を言いつつも、口元はニヤけてたり。
人間って不思議。