Feb 2022

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アトリエで絵具と戯れる。

長らく放置していた絵。よし、潰そうっと、グレーの刷毛で大きく塗ると、
急に女性が浮かび上がってきた。

刷毛を置いて、筆で優しく化石の発掘のように、続きを掘っていく。

しかし、掘り過ぎるとポキッと折れてしまうもの。


・・・もう、ここらへんで止めよか。






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東京への行き帰りの道中は、電車で読書。

よくわからんけど、ロシア文学は破滅していくストーリーが多い。
そこそこ幸せの小金持ちなのに、徐々に人生を踏み外していくのだ。

不倫や人間関係や戦争など、要因には事欠かない。
そしてキーになるロクでもない脇役が、まあたくさん書物に記されている。


ニンゲンって、昔から・・・そしてこれからもだろうね。






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新しいアトリエと変化が欲しいなぁ・・・と、ぼんやり考えている。

賃貸物件をつらつら探してるけど、なかなか良いのが見つからない。
希望は、敷金礼金1:1で、上のような物件。

朝陽と夕陽が差し込む部屋がいい。鳥も飛んでいて欲しい。


静かに落ち着いて、作品をたくさん創りたいのです。






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木材を買ってきて、採寸して材料の切り出し。

キチっとやりたいので、ジグソーを初めて使ってみたけれど・・・
安価ゆえか、軽くて切断面が曲がる曲がる〜。ダメだこんなん。

腕組みして悩んでいると、助手のボル蔵が様子を見に来てくれる。
クンクンするだけ。役立たず。


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夕方には、卓上型の電動丸ノコへと大変身。

これは・・・、凄まじく良い。

一瞬でシャープな切断面。45度もスパっと。これは額装もイケるね。
道具ひとつで、テンションが様変わり。






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アトリエで胡坐をかいている。
袖を捲って腕組みをしながら、う〜ん・・・と3時間。

なにが「う〜ん・・・」なのかね、今更さ。

たぶん、やりたいことが多過ぎるのか、全く無いのかのどちらかだ。

慣れてるはずの自由も、不自由に。
いくら年を重ねても、アレだねぇ・・・






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スタッフの協力のもと、一気に展示を完遂させる。
間に合うかな・・・と思ってたものが完成すると、それだけで嬉しい。

やっぱり、皆で力を合わせると、早いなぁ・・・


正妻を御粧しした直後だったので、一昨日まで腰が引けてたけどね。
でも三号さんに、大事なパーティーで恥を掻かせちゃならぬ、と。

そんな、浮気男の意地。






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次は表参道に移動して、SDGs展示のデザイン。

正直、SDGsってイマイチよくわからなかった。
故にレイアウトの方向性が定まらないまま、う〜ん・・・と展示室へ。

でも施設長からのアドヴァイスで、ピッと繋がる。うん、イケそうだ。

絵具がNGの壁面なので、木目シールと貼りパネを駆使する。
ちょっと最近、木目シール使い過ぎ・・・

シールって、子どもの頃から、つい貼りたくなるよね。






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明日からひろばが再開なので、朝からフル稼働。あっちもこっちも。

描き下ろしは6枚。しかし、この子たちは、本当にしあわせものだ。
毎日、親御さんや子どもたちの行き交うなかで、絵として生きていける。


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掃除用具室を改造した、樹の隠れ家も完成。
ちなみにオトナも利用可。ツライ時は、ぜひこの中へ。

夜、無事にリフォームが一段落。

個展搬入をした時のような、達成感。






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石膏粘土で、灯台を作る。
半立体のレリーフ。子ども達が「すげ〜」と寄ってくる。

絵にはなんも反応しないくせに、なんだよ・・・


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リフォーム中の壁面に設置。
この木材は、かつての幼稚園時代から付いてたもの。それを地面に。

敵も味方にする力。あるいはズル賢さ。






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朝4時、アトリエでむくっと起きる。
夜明けの時間が、親密で心地良い。

そして朝陽が射し込んでくると、筆がふっと軽くなる。

寝起きは、まだ手付かずで清潔だから、判断が早い。
絵を描くなら、心身が空っぽな状態の朝に尽きるね。

ちょ待って・・・

じゃあ、経験ってなんだ。






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リフォームも佳境に入ってきた。

設計図や予定表を立てないので、現場でいろいろ考えながら。
あっち塗ったり、パテで穴埋めしたり、シール貼ったり、剥がしたり。

まあ・・・効率が悪いってのは知ってるけどさ。
この進め方が好きなのだから、仕方ない。

あそこを作りたいし、ここにも手を入れたいし、でも間に合うかな・・・
アイデアと制限時間との、追いかけっこだ。






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こういう作業は、落ち着く・・・

かかりを付け、ヤスリ掛けしてから、ホワイトに塗ろう。
小さな子ども達に、服を着せてる感覚に近い。

肝心の絵がまだ仕上がってないけどね。


電車に乗って、外苑前のリフォームの続き。今日はペンキ屋に変身。