2025/04/25 Fri

透明なブラシクリーナー。
絵筆を洗うほかに、誤って画面に付着した絵具も取り除けたりする。
この「透明」というところが、神聖でちょっと末恐ろしい。
もし世界がブラシクリーナーの液中だったら、と想像する。
描いても描いても、筆先から消えていく世界。
表現行為がすぐさま洗い流され、無為と化していく世界。
・・・いいから、描きなさいよ。
2025/04/23 Wed

壁画も無事に完成し、一息ついてから毎月のイラストを急ピッチで描く。
壁の前で屈んだり梯子に登ったりの動きから、画面上の指先だけの動きへ。
我ながら、凄いギャップを感じる・・・
まあ、でも・・・同じかなぁ。使うエネルギーは。
食べた物が消化されて、脳のなかでどのように色と形に変換されるんだろ。
未だに、絵を描くエネルギーの物理的な仕組みは、ナゾ。
2025/04/18 Fri

次は、20年前に描かれた古い壁画の修復。
人の絵に加筆するのって、実は超難しい・・・そんなこと知らん顔のヤギ。

ここの難しいポイントは、廊下ゆえに後ろに下がれないこと。
近っ・・・大体はもう、勘でいくしかないね。
修復のみだと・・・やはりアレなので、園の方々をやんわりと誘導しながら
僕なりの色彩に刷新していく。

2日目、大体カタチになってきた感じ。
それにしても、ここは陽射しが暑い。
夕方になると流石にフラフラしてきたので、早めに切り上げる。
いやはや・・・つくづく壁画って力仕事だなぁ、と。
2025/04/16 Wed

朝から快晴。
アトリエから絵や画材や工具など運び出し、幼稚園にて施工開始。
木壁のはずが実はボード壁。支柱を探してやたらめったら穴を開けるw
画家というより、もはや超能力者のスキルが必要。
打率3割くらいで、なんとか固定に成功。

水平計測やシリコン打ちを友人に手伝ってもらったので、大助かり。
奥のヤギは、なにも手伝わない。
日向でごろんと寝転がったりして、誰かにそっくりだ。
昼食後、独りでこつこつ細部を描いてると、小さな女の子がやってきて
「・・・上手ねぇ」と褒めてくれる。
2025/04/12 Sat

壁画に疲れてくると、個展準備に戻る。
こっちは何も制約がないし、いきなり中止になることもない w
おしなべて、呑気で孤独な道だ。
ー どしたんだいお前さん、こんなもの御好きにやっちまいなさいよ
ー うるせい、御好きに御好きにって。タスキに短しか、こんちきちょう。
かかぁはあっちいってろい。
志ん朝の落語をよく聴いてるせいか、こんな独り相撲がしばらく続く。
・・・でも、かかぁの言う通りなんだよなぁ。
2025/04/10 Thu

ペンキは、やはり発色と混色の具合がイマイチ・・・
途中からアクリル絵具に切り替える。外置きで剥がれるといけないから、
その都度下地シーラーを塗ったりして、まあ・・・メンドくさい。
あと、3分割にして描くのって、ムズムズしてすごくヘンな気分。
なんだろ・・・カレーライスを3つの小皿に分けて出された感じ。
らっきょうも半分に切れてたりね。
2025/04/08 Tue

軽い徹夜明けの状態で、ボ〜ッと庭で朝陽を浴びてると携帯に着信。
来月の東京と高知での公演が、急遽中止というお知らせ。
・・・うそん
最近は、いろんなことが起こるね。
まあ・・・仕方ない。ここは、前向きに行こう。
アトリエに行って、幼稚園の壁画準備を始める。
実はこっちも来週に設置する予定だから、急がねば。
ケイカル板に下地処理して、ペンキ塗装。外壁だからここは入念に。
しかしこの、横幅 3.6mって大きいなぁ。
2025/04/07 Mon

地理学者。
地球という大きなものを相手にしてるのだけど・・・
どうも小さな世界に閉じ籠ってしまってる、ヘンなキャラクター。
毎日、書物の文字しか見てないのね。

ちょっと違うかな・・・と思って、また新しく描き始める。
辻井氏のラフマニノフを聴きながら夜中の深い時間まで、コツコツ・・・
きっと舞台では10秒くらいしか流さないと思うけどね。
自嘲的な意味も込めての、地理学者。
2025/04/04 Fri

あい・ぽーと外苑前の看板をリニューアル。
いろいろと制約が多いので、なるべく温かい雰囲気にしないと。
この開閉式の掲示板が、ワリと曲者。
屈みながら描いてたのだけど、12回くらい頭をぶつける。
わかってても、ゴンと w
最後の方は、あまりの自分のポンコツさに笑いながらやってたね。