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暖簾って・・・いいよね。

空間を仕切りつつも、余白がたっぷりとある。
店側からだと、まずお客様の足元が見え、それから手・顔という順番。

日本人の風習に、とても合ってるなぁと感じる。


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第二の人生になって、初の個展(笑)も今日が最終日。

遠くからいろんな方が観に来てくれたことが、なにより嬉しかった。
今回は嫁いでいく子ども達もたくさん。

〜 〜 〜 〜 〜

皆さまに支えられて、続けていられることを実感した1週間。

本当にありがとうございました・・・







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朝からエアコンを出力最大にしてるのだけど・・・
蔵のなかに5人もいると、もう暑くなってくる。

嫁さんと僕が晴れ夫婦なので、連日の雨予報も外れてカンカン照り。
なんだか、申し訳ないと思う。

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汗を拭きながら絵を観てくれる方々には、もはや尊敬しかない。

絵たちは、涼しそうだけどね。







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地元鎌倉での個展は、実は初めて。
東京の知人たちに気を使って、いつも東京で開催してたような気がする。

でもいざ蓋を開けてみると、逆に鎌倉という場所が嬉しいらしい。

これまでの20年はなんだったのかしら・・・

まあ、そういう勘違いしてたことが多いね、ワタシの人生。


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昨晩は久しぶりにゆっくり寝たので、逆に元気が有り余ってしまった。

蔵を閉めてから、家でシャワーを浴び、それから自転車でアトリエへ。
ゆっくりと小さな新作数枚に着手。

また徹夜しちゃったけど、静かで楽しい時間。







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朝から搬入作業。
アトリエから自家用車で15分という・・・便利さに、目がテン。

今まではトラックレンタカーして、東京まで遥々やってたからね。


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手描きの暖簾もセットして、完成。

なんか、蔵って面白いね。







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 ▶︎ 個展情報
 
『小さな絵のくら』 蒲原元 絵画個展
 2025年6月24日(火)〜29日(日)
 11:00〜18:00(最終日は17:00終了) 

 KATACOTO GALLERY ▶︎▶︎▶︎
 神奈川県鎌倉市扇ヶ谷 1-1-21
 鎌倉駅西口より徒歩5分



久しぶりの個展を開催します。
鎌倉にある、小さな蔵を改造した趣のあるギャラリーです。

今回は、小さな絵を中心にたくさん描き下ろしました。
ぜひ、お待ちしております。
                    - GEN








 

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アトリエにずっと籠りっぱなし。もはやお爺さんのよう。
焦燥感も迷いもなく、かといって高揚感もなく、ただコツコツと・・・

座って小さい絵をやってるので、むしろ座禅に近いのかな。

煩悩の目は開きっぱなしだけど。







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さっき、ふと我に帰った。

いつの間にか、失敗することを避けてましたね。
こりゃマズイ。もっとどんどん進んで失敗を受け入れないと。

10回ヘマ出したら1回くらいは自然と良い手が出てくるからね。
ここは、動き続けることが大切。


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台所の換気扇で一服・・・台上はガラクタが散乱している状態。

そして何気なく片手で弄ってると、いつの間にか熱中してしまい・・・
気付くと2時間も経ってたり。ヘンテコな立体作品が出来てたり。







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6月に入りました。

個展に向けて、ずっとアトリエ時間。

ちょっと2泊3日ほど籠って、試しに食事を抜いてみた。
これが、なかなかイイ。身体がスッと軽くなって頭が冴えてくるね。

3日目の朝に納豆巻きと味噌汁を食べたら、美味さがじわ〜っと染み渡る。

人生後半は、「足す」よりも「引く」の方向で。







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友人から絵の注文を受ける。
酒場の風景なので、きっとモチーフの酒瓶が必要でしょう・・・

ということでドンッと贈ってもらった。こういうの嬉しい。


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たぶんこの下地に、うまく乗っかりそうな予感がしてる。

栓を抜く前に、仕上げないとね・・・







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以前作った御朱印帳。ブラックバージョンが届いた。
これはこれで、イイね・・・

というか、作ったのをもう忘れてしまってる感じが、イイ。







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なるべく日中は、アトリエでずっと過ごすように心掛けてる。
他のことにあまり時間を費やすと、後ろめたさが湧いてくるのでね。

部屋には描き途中の小さな子が30人ほど、じ・・・っと体育座りしてる。

「ちょっとはさあ、自分で服着たり風呂入ったりしたら?」
「・・・・・」

ホント、座ったまま何ひとつ動かないのだ。

仕方なくひとりずつ膝に乗せては、顔を拭いたり髪をとかしてやったり。
・・・相変わらず、下向いてムスッとしとるけどね。

誰かそのうち笑顔になったとしたら、たぶんそれは良い絵だ。







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先日、韓国演出家と公演の打ち合わせをしたので、ようやく制作開始。

脚本を紐解けば、アニメーションのウェイトがかなり大きい。
テーマがまた難しくて重たいし、本数と尺も長い。

こりゃ・・・笑いながらハイで作らないと、間に合わないすね。


なんか、個展前っていつもこんな風に切羽詰まるね。







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ああ、今頃は大きなホールで本番だったのになぁ・・・
と、斜線を引いたカレンダーを眺めがら、静かなアトリエでコツコツ。

でもまあ、これで過去となったから、ひとつ気分を切り替えて。

小さい筆で小さい絵を描くスタンスにも、少しずつ慣れてきた。

でも小さいと、ついキレイにまとめがちになってしまうので、
ここは、無垢さと遊び心を忘れずに。







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さぁ、今のうちに沢山描いといた方がいいね。

・・・とはいえ、気候があまりに良いので、のんびりと胡座をかいたり。

ここが、いつも難しい。
少しゆとりが出来ると、それを満喫しようとするもうひとりの自分。


小説「三体」三部作を読了。今回は2周目なので、じっくりと味わえた。
壮大な宇宙空間と膨大な時の流れのなかで、生命の意義と行末は・・・

目の前の全てが、取るに足らない些細な事象に思えてきたりもすれば、
また何色を塗るかで、この世界がガラッと様変わりしそうな気配もする。


・・・壮大なこと考えてるこの時間が「のんびり」という、パラドックス。







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透明なブラシクリーナー。

絵筆を洗うほかに、誤って画面に付着した絵具も取り除けたりする。
この「透明」というところが、神聖でちょっと末恐ろしい。

もし世界がブラシクリーナーの液中だったら、と想像する。

描いても描いても、筆先から消えていく世界。
表現行為がすぐさま洗い流され、無為と化していく世界。


・・・いいから、描きなさいよ。