Feb 2021

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地獄から少し離れて、アトリエで「適当」の練習。
ふっと出てきたこの3人は・・・一体なんだ?
とか、いちいち考えない。もう流れに任せる。


ちょっと気分転換に読書。ごろんと寝転んで、久々にカラマーゾフの続き。

・・・あれ?

妖艶なグルーシェニカが、いきなり蜘蛛の糸と全く同じ昔話をしている。
びっくりして、思わず起き上がってしまった。

糸がネギに変わってるけど、ロシアの民話からなのか・・・


秘かに、地獄ブーム。







jigoku01

地獄について、改めて勉強している。

8つ。上から等活・黒縄・衆合・叫喚・大叫喚・焦熱・大焦熱・無間。
犍陀多(かんだた)は、相当な罪人だから、きっと無間地獄だろう。

一番軽い等活地獄でも、死ぬほど苦痛を味わう。でも死ねないから辛い。
そして抑留期間は、まあ1兆年くらい。・・・長過ぎだろ、幾ら何でも。

下層に行くに従って、苦痛も期間もどんどん追加されるシステムだ。


いやはや・・・ムリだ、地獄でやってくのは。

今が、ホント幸せ。







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指示が与えられた作業は、しんどくても歩いていける。
さらに没頭すればするほど、修行僧のように前に進んでいける。

じゃあ、自分から描く絵は・・・
なかなか進まない。そういうもんかねぇ、と呆れるばかり。


しかし最近、発明した「技」で少しずつ歩き始めている。

奥義「適当」


実はこの技が超難しい。でも体得すれば、もはや無双。
水の上を歩けちゃうくらいの境地に等しい。

適当だ。







2021-02-14

グッズ、アルバムもそろそろ本腰入れませうと、と身体から信号が。
ジャケットはページ数たっぷり、ブックレットに近いかな。

今時CDなんて・・・という此のご時世に逆らってる感が、また良い。


夕食時、なぜか子ども達と地底人の話。地底人って耳無いのかも説まで。
だとしたら、ミュージシャンはいないな。あと、暗いから画家もいない。

そもそも地底に潜って、何してるんだ。でもまあ、仕事はあるだろね。

締め切りに追われてる、中年の地底人。
・・・仲良しになれるかも。

でも僕の仕事の意味を、全く、理解してくれそうもない。








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5月にライブがあるので、新しいアニメーション開始。

「星の王子さま」シリーズは、もう完結したと思ってたので、寝耳に水。
でも姐さんから新曲音源。恐る恐る聴いてみると・・・あらっ、凄く良い。

ゆえに2章、追加することに。それと芥川の「蜘蛛の糸」もね。


キャラって、ホント大事だから、
ここのスケッチは、じっくり何度も何度も・・・







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連日ず〜っとやってた冊子の編集作業も、ようやくひと段落。
このスキにいろいろやっておこう。

キャンバスを広げて、注文の絵たちを。

あれっ?道具だらけのアトリエなのに、ハサミがない。
一旦ツナギを脱いで、街へ。ついアイラ島のウイスキーを買ってしまう。

ラガヴーリン8年。久々に飲んだら、やっぱり美味いわ。
普段のより5倍高いけど、そのぶん倍くらいの充実感がある。

ん・・・損してるのか?

いいや、どんどん描こう。







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冬の日差し、3人で打ち合わせ。天井の高いカフェ。

久しぶりに会うと、嬉しくてつい飲んでしまう。反動でお仕事どっさり。
ええと・・・まあ、なんとかなるかな。・・・まあ、なるようになるさ。


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じゃあね、と別れて、次は二人展を覗きに吉祥寺へ。

そっと耳元で囁くような小さな絵たち。
続けてることが、今なによりの財産だね。

帰りの電車、イワンとアリョーシャがごちゃごちゃ喋るなか、寝落ち。








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一通り描いては、ゴロンと寝転がって、しばし読書
「カラマーゾフの兄弟」をゆっくり読んでる。

ちょうど半分くらい。様々な登場人物が次から次へと。
でも誰ひとり好きになれない。これって凄いな・・・


好きなものだけで絵にしよう、と思ってた時期もあった。
いろいろ混ぜた方がいい、と今は思ってる。

でも、全部好きじゃない世界って、そんなやったことないよ。







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いろいろな仕事現場に足を突っ込んで踠くのが、もはや習性かも。

今は、出版・製本のイロハを一から習得している。学ぶこと多し。
専門書を片手に、ああ・・・なるほど、そうか、と。

でも、この足の習性は一体なんだろ・・・
何故ひとつに落ち着いてないのか、といつも疑問に思う。


久しぶりに、アトリエ。

ここは長年、慣れ親しんだ現場だ。
踠いてるけど。