Jun 2024

GEN_KAMOHARA2'

最近よく訊いてる落語家は、三代目 三遊亭金馬 (1894-1964)
とにかく、可笑しくて上手いなぁ・・・と唸ってしまう。

また艶笑小噺というのも面白い。艶笑というまあ、日本口伝のエロ笑い話。
図書館で調べると、東北やら信州やら四国やら、いろいろな文献が残ってる。

昔からある人間のこう、どう仕様もない営みというかヘンテコさというか。

それを「話」に昇華して、農作業の疲れを皆で笑い飛ばしてたのかな。


こりゃもう・・・文化ですね。







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『谷間の百合』(1835)をパタムと閉じる。
う〜ん・・・すっごく面白かった。

貞淑さと情熱が、もう激流のようにうねりながら、主人公フェリックスは
愛情の深さと重さを、身を以て学んでいく。人生の指南書のような物語。

でも最後の最後、さらっと俯瞰でたしなめたり・・・バルザック天才か。


もし若い時に読んでたら、人生の道筋もちょっと変わってたかも・・・

そういえば、この道の絵はまだ未完成だった。
じっくり筆を入れていこう。







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バルザックに、ハマってる。

何冊も読んでいくと、「あれ・・・この人って」となる瞬間が増えてくる。
異なる小説で、キャラがふっと交差する。これってすごい発明だね。

『毬打つ猫の店』(1830年)なんて、彼が31歳の時の作品だし。
よくその若さで、この複雑な人間社会を描けるよなぁ・・・と。

う〜ん・・・歴代の作品群に触れるにつれ、脱帽するばかり。

もう帽子が足りない。







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ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』
一気に読んでしまった。

地球の中心目指して地底を探検していく、というスリリングな展開。
地下140kmの地点に大海原が広がった時は、もう・・・美しかった。

あと学者の叔父さんが、終始ぶっ飛んでて何とも言えず良い。

いつか、絵のなかに登場させたい。







Gen_Kamohara_anime

この双子の給仕は、とてもお気に入りのキャラ。
ゆえに、ふたりにはかなり細かい演技をしてもらってる。

絵でタイミング取るから、まあ骨が折れるわね。


名前は・・・たぶん「ポール」と「ジョゼフ」

無口だけど、イイ奴らなのだ。







2024-06-07'

書籍用のポスターを頼まれたので、アナグマのお話を読んでる。
駆除の手から逃れるため、冬の荒地を生き抜いてくハラハラした物語。

早く暖かい季節にしてあげたい・・・と切に願いながら頁を捲ってる。


それとは裏腹に、現実の僕はこれから来る蒸暑い季節を、もう全力否定。
ずっと冬にしてくれ、とさえ願ってる。

が、その気持ちとはまた裏腹に、夏のイラストはスッと描けてしまう。







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長男の高校へ行き、体育祭を少し覗いてみる。

応援団やチアも、僕の時代とはガラリと様変わり。皆オシャレだ。
半被や太鼓など何処へやら。メイク&タトゥーシール、K-POPダンスだ。

あと、漠然と存在してるクラスのヒエラルキーは一緒かな。
下世話で派手なタイプが人気者で、上位を占めてる。

独りコツコツ絵など描いてる輩は、今でも珍しいタイプ。







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最終日も満席のなか、全公演が終了。

この『宙(そら)に絵を描く』は、不思議な作品。
特別な展開や仕掛けも無いまま、淡々とふたりの時間だけが流れていく。

こういうシンプルな作り方が、実はいちばん難しい。
でも上手くハマると、最後に心が温かくなって、何故か涙が滲んでくる。

いまや、大好きな作品。


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3日間、無事にアニメーションを流せたことに、安堵の溜息。
観客からは、ちょっと引くくらい賞賛されるので、穴に隠れたいほど。

とにかく、ヘヴィーで楽しい1ヶ月だった。

またやりたいなぁ・・・







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昨日初演を無事に迎えて、今日は昼夜の2公演。

細かいとこまで、何度も何度も演出を練り直して、稽古を続ける人達。
ホント・・・頭が下がります。

本番でお客が大笑いすると、こっちまで嬉しくなってくる。


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『中華の鉄人』のおふたり。もの凄くカワイイ。