Mar 2025

genkamohara_hoshi

描いた絵を、そっと動かし始める。

この「そっと」が・・・好きな瞬間。
今後、多くをAIが代行してくれるだろうけど、この瞬間だけは譲れない。

あえて動かさない、とか
気付かないようなものだけ動かす、とか

残された小さな、だけど限りない自由。







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映像用の絵だけど、油絵でしっかり描いておこうかなと。

というわけで、花屋まで行って薔薇を買い求める。
わりと高いけどまあ、仕方ない。程良い形を選んで、包んでもらう。

なんだろ・・・薔薇持って街を歩くのって、物凄く恥ずかしい。

急いでアトリエに戻り冷汗を拭いてから、描き始める・・・


絵具まみれの空間に、場違いな甘い芳香がふわっと漂い始める。







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ナイフでゆっくりとペタペタ塗る。
何も一切考えずに、気の赴くままに・・・

で、こんな不均等なカタチになるのだから、もうナゾですね。

筆休めに、小説「三体」をもう一度辿ってる。
超高度な三体文明も、地球人のココロだけは読めなかったしね。

心理学者だと読めるのかしら・・・







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朝陽を浴びる時に、ぐ〜・・・と背伸びして気分を上げてる。
太陽って、チカラがすごいからね。

ココロのエネルギーが上がると、やはり仕事やお誘いが増えてくる。
ただこれ以上増えてくると、もう個展に手が回らなくなる・・・

ゆえに、朝の背伸びをちょい抑えめに。







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もうひとつの舞台は、日韓合同メンバーによる芝居作品。
両国の重たい歴史の影を、文楽を手法としたアニメーション表現で・・・

・・・という、超難しい依頼。

PCでコツコツやってたら死ぬな、と思って新しい幻灯機を作成する。
作業面を大きく機能的に、光源はLEDに、モニタも大きく高画質に。

サンドアートや影絵をやってたのが15年前。機材もグレードアップをね。


アトリエに溜まってるガラクタや長年の忘れものを、
全部味方にして、使っていこう。







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新しい舞台仕事のひとつは、朗読劇。
なんと、偶然にも星の王子さま。

企画の軸がしっかりしてるので、本番が今から楽しみだ。

とりあえず、油絵で描き始めてから、映像に落とし込んでいこう。

演出側からは絵画とアニメーションの微妙な中間を求められているので、
ずっとやりたかったことですね。気合いが入ります。







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イベント系のお仕事が、また増えてきましたね・・・

個展の予定を入れると、いつもそこにぎゅっと仕事が集まってくる。
たぶん世の中ってそういう仕組みなんだろう、と開き直りつつ。

でもなにかしら必要とされるのって嬉しいから、がんばろ。


最近は眠くなるとすぐ寝ちゃう爺さんみたいな体質になってきたので、
時間の使い方だけは、注意しよう。







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外では、冷たい風と湿った雪が降り始めてる。
こういう時は、逆に静かなアトリエ時間が妙に落ち着く。

何を描くか・・・に時間を取られてたけど、日常を全て現象として捉えたら
絵のなかも同じように捉えられるかも知れない、と。

現実は現実、絵画は絵画・・・じゃなくてね。同じ世界のゆらぎ、として。

もしこれを感覚としてナチュラルに体得できたら、
たぶん、魔法使いになれるかも。