Dec 2024

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筆を動かしてる時が、ホッとする時間。

世の中の価値がどんどん変化していってるので、今までの『こだわり』が
逆に邪魔になってたりすることもあるね・・・

相も変わらずやり続けることと、環境に適応して進化すること。

どちらも人にとって、命題ですね。


変わることを恐れず、変わらないことを諦めず。

・・・筆を動かしてると、つい説法みたいになってくるなぁ。







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子育てひろば「あい・ぽーと」麹町に行って、看板の修復。
2016年に開設したので、併設のカフェ看板もそろそリフォームしないと。

あい・ぽーとの「あい」そしてイメージカラー藍色の「あい」
今や「AI」と訊くと人工知能?てなる。この施設の温もりは、真逆だし。


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脚立に跨りながら、こつこつとペンキ塗り。
下を通るお母さん達からの励ましの声。凝視するチビーズ達の目。

下地が凸凹だろうと割れてようと描けます。樹ガーデン壁画の経験値 w


・・・うん、これでもう大丈夫。







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また、油絵を描き始めてる。

いろいろあると思うし、変えなきゃならんことも多いけどさ。
・・・でもまあ、絵具で描くという行為はもはや珍しいことだから w


スマホ生活になって、ぐるんぐるんとなって・・・ふっと舞い戻った感じ。

静かに筆を油壺にトントンとやる音、無言のまま手を動かす時間。

ことさらに感慨深い。







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表参道へ行き、ただあやのさんの絵本原画展を覗く。

コツコツと歩まれてる姿勢に励まされるし、いまや多くの人に支持され、
とても良い流れのなかにある気がする。絵本も自然体で、好きな内容。


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それから隣の外苑前まで歩き、牧野千穂さんの個展を覗く。

初めて拝見したけど・・・うん、好きな世界観だなぁ。
パステルという画材を存分に駆使して、不思議な空気感を創り出してる。


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そして幡ヶ谷まで行き、THEATRE ATMANの「陽だまり食堂」を観る。
お芝居ってもうピンキリだから、開演まで正直気が重かった。

蓋を開けると、まあ・・・これがとても面白い。心の底からホッとする。
韓国人演出家・李さんに硬く握手をして、賛辞を伝える。

日韓合同キャスティングでの次回公演に、アニメーションで参加することを
改めて承諾する。来夏の予定。


・・・なんか、今日はすべて良かったですね。







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「あい・ぽーと」麹町と外苑前にて、クリスマスコンサート。
スタッフの皆さんと一緒にイベント準備するのは、いつも楽しい。

去年作ったサンタ人形も登場させ、午前と午後で操り喋りまくる w


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夜の雪景色にポツポツと光を灯していくライブペイントは、今回も好評。
とくに親御さん達が喜んでくれるのね。

ベタだけど、その大切さと奥深さを、少しずつ学んでます。







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スマホを手にしてから、SNSなどネット上をいろいろと見学してる。

山奥から町へ降りてきた、初老の翁の気分。
おぉ・・・この15年でだいぶ景色が変わりましたなぁ・・・

イラストや絵画の世界も、意識高い人から需要を席巻してる感じ。
それからAI作家もどんどん台頭してきてるね。

従来のSNSピークに疲れ、距離を置く人・続ける人に分かれてる感じも。
自由に開かれてるようで、数字優劣でがっちり固められた閉塞感も感じる。

ヒトの、群れたい習性と棲み分けたい習性がね・・・うねうねしてる。


あと、この僕のサイト・・・スマホだと見難いですねw
もう高床式住居のようなやり方で建てたから。

近いうち、新しくします。







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今日も夜中まで、飽きずに繰り展げてる。

この『判大納言絵詞』(ばんだいなごんえことば)も12世紀の作で、
内容は、権力争いや人間の思惑が錯綜するダーク系。

でも、この画力と構図が、カッコイイ・・・何処でも絵になってる。
画枠を上手く動かすと、まるで望遠鏡を覗いてるような気分に。
時間も自由に操れる、便利で不思議な望遠鏡。

しかし、ぱらりと全体を1枚表示すると、どうもぼやっと薄れてしまう。


絵巻って、どう展示すればいいのかな・・・

また、この面白さをなにか別のカタチに出来ないかな・・・と。







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「十二世紀のアニメーション」(高畑勲)
図書館で発見してからというもの、隅々まで熟読。これは・・・ヤバい。

絵巻の鑑賞法は、右から左へと繰ること。くりひろげられる、の語源だね。

厚紙で丁度の大きさに窓を作り(左側を幅広にした)じっくりと鑑賞。
これが実に、物凄くアニメーションしている。

しかも、時間経過が手元で自由自在・・・というところが、ハイレベル。


「信貴山縁起絵巻」(しんぎさんえんぎえまき)を繰り展げてると、もう
見事としか言いようがない。カメラアングルから構成、「間」も含めてね。

大事な何かがここにあるような予感がして・・・ムズムズしてくる。







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う〜ん、良い本だねぇ・・・

と静かに読書してる時間が、幸せ。少々難しくても、ページが薄くてもね。

『人間の建設』小林 秀雄/岡 潔
という対談本を読んでから、岡氏にとても興味を持って、他の書籍も読む。

この天才数学者が云うには、いちばん大切なのものは『情緒』だと。


・・・う〜ん、深い。