Oct 2022

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樹ガーデンにて、壁画。
天気の良い秋の週末なので、たくさんの来客で賑わっている。

長年この壁と向き合っているので、もはやアトリエの一角のよう。

「この壁はボコボコしてて、描き難いでしょう?」
と後ろから、婦人に声を掛けられる。

ん・・・確かに。描き心地は、砂利道でスケートしてる感じに近い。


でも、言われるまで全く気にしてなかった。
すっかり忘れてたけど、そもそも描くトコじゃないよな、ここは。

慣れちゃうもんだね、人間て。







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10年前に作った大型絵本を、引っ張り出す・・・懐かしいなぁ。

今年は、久々にあい・ぽーとでイベントが出来るので、少々お色直し。
ページを増やしたり構成を変えたり、細部を描き加えたり。

イベント事は勢いが大切なので、こういう作業は速くテキパキとやる。


・・・が、乾くまでは次のページが描けない、というに罠に気付く。
神輿担ごうと、威勢のいいオヤジが一歩目で腰やっちゃった感じ。

まあ、ゆっくりやろう。







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個展をやる動機がまったく湧かない状態が、ここ1年半続いてる。
コツコツでも描いてさえすれば、いいじゃないと。お地蔵さん状態ね。

それが、ふっと・・・昨日途切れた。

とくに何があった訳でもなく、音もなく静かに。

あ・・・個展やろう、と。


今日からちょっとスイッチ入れてます。







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そろそろ、がしっと何かに向けて没頭したいなと。

時間を忘れるほど・・・という気分を、久しく味わってない。
ああ、もう時間が・・・みたいなことばかりだとさ。


没頭するには、少しアホウにならないといけない。

筆を動かしながら、ネジをひとつずつ緩めて。







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このところ電車内で読んでた、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」
う〜〜ん・・・地球の反対側って、やっぱり異次元。

先週観たチェ・ゲバラの映画も、似たような感触。
馴染めないけど、妙な憧れと好奇心があるのね。

あとナチズムも、スターリニズムも、僕からしたら全く接点がないけど、
ふと手に取る小説や映画は、それらを題材にしたものがとても多い。


年々薄れゆく、おっぱいやふとももへの郷愁を、必死で小脇に抱えつつ、
手元では、親子向けのイベント台本をこつこつ執筆している。

となると、アトリエでは一体何を描けばいいんだ・・・







2022-10-08 9.30

去年から、観た映画と読んだ本のリストを作ってる。かなりの数だ。
その手書きのリストをじ〜っと眺めてるだけで、何時間でも過ごせる。

いくつもの情景や場面が、凝縮して収められてる。ブリキの宝箱みたい。

ひとつずつ取り出して眺めてもいいけど、混ぜてもいいのだ。

ポランスキー『袋小路』の冒頭で映る、モノクロの海と美しい草原の中を、
ゴーゴリ『鼻』のコワリョーフが、ハンカチ片手にふらふらと彷徨ったり。

僕はこれを、妄想の筋トレと称して、日々鍛えている。


仕事を前にして、寄り道のプロだ。







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先日のライブ配信の音源を聴いていると、さ〜っと新しい風が吹いてくる。
前触れもなく、黒い扉がぽんと現れた。なんだろう・・・

しばらく音に身を任せて、描いていこう。


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こっちは、男を作り込む前に、もっと人数を増やして間口を広げていこう。
次は・・・やはりマダム。でんと座ってもらう。

ん、ベンチが全然足りない。実はこれ、鎌倉のとある高級ショコラ店の箱。

箱だけ、欲しいんだが・・・







tachinomi

東京でいつもの歯科検診。よく磨けてますね〜、と褒められる。

気分が良かったので、そのままふらっと立ち呑み屋へ。
昼間から、孤高の戦士達が集ってる。無駄のない立ち姿。達人揃いだ。

150円のもつ煮込みと190円のレバカツを肴に、ホッピーの黒。


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アトリエに帰って、しばし寝転がりながら酔い覚まし・・・

ふと、急に立体を作りたくなったので、骨組みに麻紐巻いて、石膏粘土。
なんか、いろんな人間をベンチに座らせていこうか。