2024/10/29 Tue
花染めの うつろい易き 人心
・・・とは云うものの、ちょっとうつろい過ぎじゃないかと呆れるくらい
コロコロと描くものが変わる。解放してると、一向に定まらない。
いつもの「街の風景画」になりそうだったり。そしてまた、潰したり。
逆さまにしたり、縦長にして描いたり、もうね・・・
ふっと、不思議な女性が出てきた。ちょっと可笑しい。
・・・うん、これにしよう。
2024/10/26 Sat
いやはや・・・
今度はなんだろ・・・惑星のような、或いは水面に浮かぶ蓮のような。
ずっと目と心をフルにして描き続けてるので、クタクタになるけど、
まあ、変化していくのは楽しい。痛気持ちイイ感じですね。
絵具の消費量は、半端ないけど w
なんか・・・もわもわっと湧いてきた。
これは、ヘンテコな世界へ進みそうな予感。
2024/10/24 Thu
夕霧のなか、船に乗ってる人々・・・
そんな情緒的な風景を追っていた時も。
写真家っぽいアングルだね。
う〜ん、コレもなんか、カタイ気がして・・・違うなぁ、と。
ホント、真っ白になりそう。
2024/10/23 Wed
自転車をよいしょっと、4階のアトリエまで運び入れる。
左手でゆっくりと心を込めて描く。この自転車は相棒だからね。
実物よりスケールが大きくなっとる。
・・・う〜ん、やっぱり違うなぁ。
がしがし、と潰す。
この大きさだと、まるで筋トレをしてるよう。
2024/10/21 Mon
今ハマってるのが、ドイツ人作家 E.T.A.ホフマン (1776 - 1822)
怪奇的だったり不気味だったりするけど、なんだろ・・・
題材のチョイスからお話の展開まで、すっごく肌に合う。
ヘンタイ性が、良い意味で研ぎ澄まされてる感じ。尊敬ですね。
ふと、キャンバスを見ると・・・絵がめっちゃくちゃ。手もベトベトだ。
数ヶ月構築したのを潰し、再構築したのをさらに潰し・・・また再々構築。
正直シンドイ瞬間もあるけど、この120号は、やってて気持ち良い。
最後には、真っ白になったりしてね。
2024/10/19 Sat
素粒子のなかでも、とくに不思議な存在。ニュートリノ。
発見されたのはワリと昔らしいけど、なんか急に興味が湧いてきてる。
気の遠くなる程小さいけど、膨大な量が飛び回ってるらしい。
そして、なんにも干渉しないので、全てをスーッと通り抜けてしまう。
この「干渉しない」ってところが・・・すごく面白い。
絵なんてまさに、光子の粒がぶつかった反射を目で捉えてるに過ぎない。
絵具には、ただ反射率の違いがあるだけ。赤とか青とかってね。
そこ、通り抜けちゃダメでしょ(笑)・・・と突っ込みながら、描いてる。
2024/10/17 Thu
僕にとって、イラストは大切なライフライン。
描く世界が違っても、いや・・・違うからこそ救われてるところがある。
油絵だけだったら、今頃きっと身も心もやられちゃってたと思う・・・
じゃあイラストは手軽か・・・というと、全然。これまたすごく難しい。
ココロを100、そっちに持っていかないと、ホント何ひとつ描けないのだ。
そのかわり、一旦そこに集中出来ると、作業時間はワリと楽しく流れる。
映画館に入って、長編作品の世界にどっぷりと浸る感じ。
外に出ると「あぁ、ここは映画館だったか・・・」と我に返ったりね。
こういう、異質な同時上映の日もあったり。
2024/10/16 Wed
一体、何描いてるんスか?と云われても、もはやよくわからない。
『道』の絵、潰しちゃったんスか?と詰問されたら「・・・ハイ」と俯く。
あ〜あ、と嘆く聖歌隊がうるさいので、ドアをぴしゃりと閉める。
ご利用は計画的に、と保険の勧誘電話もしつこい。いや・・・気のせいだ。
コビトくん、この状況をどう説明してくれるのかね?
・・・そう、こういう時はそっぽ向いて、知らん顔なのだ。
でも、実は感謝している。
潰しても何度でも再構築する、という底力をくれたから。
2024/10/15 Tue
『聖なる酔っ払いの伝説』ヨーゼフ・ロート (1939)
短い小説だけど、この酔っ払いのおっさんがなかなか良い味出してる。
セーヌ川の橋下で、その日暮らしをしてるおっさん。見知らぬ老紳士の
出来心から200フランを手渡され、そこから物語が奇想天外に広がる。
浮浪者なんだけど、変な魅力が備わっていて、人脈が繋がっていくのね。
基本呑んでるだけなのに、急にリッチになったり、困窮した友人に会うと
すぐあげちゃったり・・・ふと高級ホテルに泊まれたり、女優と寝れたり。
でも・・・基本、貧乏なのだ。でんとしている。
というフシギな物語。でもなんか、パリには居そう。
2024/10/13 Sun
長い棒に丸筆をくっつけて、描く。
何て言うのかな、あの・・・マティスっぽいやつね w
筆先がフラフラする感じとある種の遠さが、なんか丁度良い。
今、悪戦苦闘してるのは・・・わざとらしさ。
わざとらしさに、色が付くと、あざとさにもなる。
そういうのは、好まれない。絵だろうと、人だろうとね。
コンクール コテン トクベツ、
キュウ二 ワザトラシク ナルデスネ?・・・またコビトだ
う〜ん・・・と、そこに改めて面と向かう。
2024/10/10 Thu
この世界の成り立ちを、数式で解き明かそうとする数学者がいたり、
音や波によって捉えようとする音楽家がいたり。
世の中のいろんなものを、音色で認識するのって、なんか素敵だ。
街角ですれ違う人から、和音とか聴き取れたりするのかな。
波長は、少し感じたりすることもある。ん、君隠し事あるでしょ、とか。
最近あのヒト、良い波が来てるなぁ・・・とかね。
・・・絵具デ、解キ明カス、デスカ?
と、コビトの悪戯っぽい囁き声。
2024/10/07 Mon
てんてんてん、トントントン・・・
と、今度は黄色と黄土色と山吹色の世界に、静かに潜っていく。
どういうわけか、点描は迷いなくいつまでもトントン続けられる。
精神的に、なにかごっそりとした欠落でもあるのかしら・・・
秩序とバランスを目指してるのだけど、配置がかなりランダム。
少し歪んでた方が、ホッとする・・・というね。
2024/10/03 Thu
パソコン仕事が捗らない時などは、地図描きをするのがいちばん。
余計なこと考えなくてイイし、誰にも迷惑掛からないし。
あれから少しずつ国名を入れていってるのだけど・・・
とくにイスラエル周辺やコソボ周辺ね。細かくて、もう描くのが難儀。
ぼんやりと神目線でこう・・・上空から眺めてると尚更感じてしまう。
歴史的に問題ある地域って、なんと言うか、不自然で良くないデザイン。
す〜っと流れるような、美しい地図になる日が来ればいいなぁと。