Nov 2022

P1045745

赤って、実はそんなに使わない。
パレットにも普段あまりのせてない色だ。

でも不思議と、使う時は赤だけをどばっと使ってしまうクセがある。

ごく稀にケバブサンドが無性に食べたくなる時があるけど、それに近い。
マヨとハリッサをたっぷりかけて、無心にかぶりつく感じ。

あぁ〜、こんな美味いもん、他にないわ・・・


あるけどね。

とにかく赤には、そういうヘンな魅力と魔力がある。









P1045714

大きい絵本を作成する時は、全ページ描いてから最後に綴じよう。
・・・これを作り終えてから、そう固く心に誓う。

人類は、何故か同じ過ちを繰り返すのだ。


気を取り直して、全体をニスでコーティング。放置したまま乾かす。
2回目のニス。そして乾かす・・・

待ち時間の読書が、もう捗ってしょうがない。







P1045696

この、自分の飽きっぽい性格。

ずっと短所だと思ってたけど、いや・・・意外と武器なのかなと。
・・・いや、そう思い込む図々しさが出てきただけかも。

まあ、どっちでもいいね。

描いてる瞬間が楽しければ。







P1045698

アクリル絵具は、下地に使っている。イベントや壁画でもよく使うね。
チューブだと小さいので、いつも詰替用シャンプーのような大サイズ。


遠くからだと、なんだか人影に見えるな・・・

仕事帰りで疲れた人々。スーツもヨレヨレだ。
絵具が少なくなると、ぺたっと地面に倒れる。かなり呑んどるね。

堅気なボディビルダーのような、ペインティングオイル。
緑の水差しは、遅い塾帰りの青年かな。何か悩みでも抱えてそうだ。


『新橋駅で終電を待つ人々』







022-11-14 8.39

長引いてたカレンダーも、ようやく頂上が見えてきた。
細かいところを加筆・研磨していると、あっという間に日が暮れる。

いまや、AIでイラストが描けるくらいテクノロジーが進歩している。
読み込ませるデータ量と処理精度と質が、まだ心許ないけどね。


でももし自分の分身が描いてくれたら、これは速いだろうな・・・

AIの精度を上げるために、僕の色彩や筆跡、画面構成や線の揺らぎなどを
読み込ませる。膨大な量の新作を描いて、心情の変化まで全部覚えさせる。

そしてヨボヨボの白髪爺さんになった頃、ようやく僕そっくりのAIが完成。

よし、これで仕事の効率が格段にアップじゃ・・・







P1045664

カレンダーの下描きを終えてから、アトリエへ。

「ぴょ〜ん」という絵本を元に、今まで投影画像を幾つか作ってきたけど、
実際に絵本にしちゃおうと。そうすれば、毎日あい・ぽーとでも使えるし。


久しぶりに、コラージュ(切貼り絵)で。

ちょきちょきペタペタやってると、なんか気分が良い。
まるで幼稚園の頃に戻ったような・・・

今度の個展でも、少しやってみようかな。







P1045646

ん?・・・てなるね、この大きさは。

表紙カバーも新調。仕上げにニス塗装して、ようやく完成。
まあ、ここまでやらなくてもいいんだけどさ。これも僕のクセ。


さて次は、急いでカレンダー作り。もう入稿まで時間がない。

この2週間、全く何もアイデアが出てこなくてキツかったけど、
たぶん、今なら描けそうな気がしてる。

気がしさえすれば、もう充分なのだ。







P1045637

外苑西通り、落ち着いた場所にぽつんと佇むギャラリー。
嫁さんと散歩しながら、ゆっくり内見。


P1045628

古い家屋なので、少し歪んだりしてるのが、何とも言えず良い感じ。
空間に良い気が漂ってる。こういうのって、足を運ばないと判らない。

1Fと2Fを合わせると、いろいろ出来そうだ。

よし、ここで個展やろう。春くらいに。







P1045621

アレもコレも。宿題がどんどん増えてきた。

いや、でもまだ大丈夫だろう・・・
とギリギリまで粘っちゃうのが、僕の悪いクセ。

あの、そろそろヤバイですぜ兄貴、と小人らしき声が聞こえる。

わかった。・・・でも、もうちょっと追い込んでみようか。